社員と会社の将来を真剣に考えている、経営層の熱量に圧倒された。

中途採用であってもプロパー社員と同等に評価され、昇進できる。私は入社以来、KDDIのそうした風土に支えられ、着実に歩を進めてきました。
今を遡ること10数年前。通信キャリアが決めた仕様に従ってものを作るメーカーから、根幹の仕様策定をするキャリアの側に移りたい、と考えてKDDIに入った私が、最初に配属されたのは端末開発部という部署でした。当時は携帯電話(フィーチャーフォン)の全盛期。キャリア側に転身したことで、数多くの端末メーカーやベンダーと付き合えるようになり、知見が一気に広がりました。そして5年後には、マネージャー試験に合格して課長となり、やがて、事業統括担当役員の補佐を務めることに。役員のそばに仕えたこの期間。それは企業理念にもある「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献する」ために、「お客さまにKDDIを選びつづけていただくために」何をしなければいけないかを真剣に考えている、ボードメンバーの圧倒的な熱量に触れながら、経営の感覚を肌で学んだ時期でした。

3年先、5年先の市場を予測して、ロードマップを描いていく。

役員の補佐を通して、自己の使命や商品に対する認識を深めた私は、2015年より商品技術部長を務めています。商品技術部の主たる任務は、3年先、5年先の市場の姿を予測して、そこに向かっていくための技術検討やロードマップ策定を行うことです。具体的には、情報通信分野の標準化団体や海外拠点などから情報を収集し、他の通信キャリアの動向も勘案したうえで、商品化技術の検討や先行評価、商品化推進をしています。
私たちの仕事は全社的な戦略に基づくものではありますが、現実の社会では、新しい技術から予想もしなかった未来が拓かれることも珍しくありません。したがって商品技術部は、テクノロジーの視点から将来の事業につながるアイディアを生んでいくことを常に意識しています。その実例として最近も、インターネットを介してものがつながるIoT(Internet of Things)の市場拡大に寄与すべく、外部開発者を対象に技術情報の提供などを行う「au OPEN DEVICE DEVELOPER SITE」を開設したばかりです。

持てる情熱を注ぎ込み、のめり込んでものを作りたい。

市場の未来を予想して、構想を練る。それは極めて難しい作業です。確実に成功する保証もありません。しかし、分からないからこそ面白く、夢中にもなれるのです。
『努力は夢中に勝てない』とは、商品・CS統括本部長から伝え聞いた名言ですが、私自身もそのように、努力という次元を超えて、心の底から情熱を注ぎ込める何かを探し出し、のめり込んでものを作りたいと思います。そして現在率いている部署を、皆が夢中になってやりたいことに挑んでいける技術部隊に育てたいと思います。
振り返れば、私はKDDIに入社した当時、マネジメントに進もうという考えを全く持っていませんでした。それが、今日のようなキャリアを歩むことになったのは、尊敬すべき上司に出会い、部下をぐいぐいと引っ張っていく姿に触発されたのがきっかけです。そう、KDDIに転職したことで私は変わり、予想以上の今を手にしているのです。