アジャイルの実績も増加中。新たなことに積極トライできる環境。

―現在の担当業務を教えてください。

小林/KDDI全体のインターネットバックボーンとなる統合IP網のアーキテクトをしています。私たちは一昨年、世界でもトップクラスの容量を持つルーターを導入しましたが、近年、データ通信の量は年率1.5倍~2倍の勢いで伸びているため、現在はさらなる大容量化を進めているところです。

前原/私は5年ほど前からKCPS(KDDIクラウドプラットフォームサービス)などの開発を担っており、現在はOpenStackなどの最新技術を活用して、社内にある3つのプラットフォームを統合するプロジェクトも推進中です。

大橋/私がKDDIに転職したのは、日本ではAWSなどのパブリッククラウドを採用している会社が少ないことに憂慮があり、海外に遅れを取らないためにも、KDDIのような社会的影響力のある企業が先導していくことが重要だと思ったからで。入社後はアジャイル開発センターでAWSの利用推進に取り組んできました。


―KDDIはここ数年、新しい開発スタイルや技術基盤を積極的に導入していますが、社内の開発環境について、どんな印象を持っていますか?

大橋/AWSに関して言えば、今では、クラウドの選択肢の一つとして有効に使われるようになっており、社外からも「KDDIはAWSの適用が進んだ会社だ」と認識されているようです。また、日本ではアジャイル開発を行っている会社も少数ですが、KDDIでは、私たちのセンターが多くの実績を残していますし。これからさらに増えるだろう、という感触がありますね。

前原/僕たちの部署もアジャイル開発には前向きで、細かいツールはアジャイルで作るケースがかなりあります。また、KDDIは資金力がありますからね。新しいプラットフォームを作ろう、といった時でも、事前検証の段階から数億円を投じてもらえる。そうした意味では、明確なビジョンや理由があれば、新しいことを積極的にやらせてくれる会社だ、と感じますね。

通信の品質を“守り”つつ、先端の“攻め”の開発をし続ける。

―通信キャリアで働く大変さや醍醐味は、どんな点にあると思いますか?

前原/先ほどは「新技術などの導入に積極的だ」と言いましたが、お客さまに影響が出るものに関しては、慎重なジャッジが必要で。商用作業ともなれば、何段構えにも承認を取らないといけません。

小林/商用のネットワークも信頼性や冗長性を担保することが重要なので、効果などを説明し、承認を取っていく行為は大変な部分ではありますね。

大橋/ですが、承認がおりれば、自分の権限でやれる範囲は大きいし。大規模なシステムが作れるところも魅力でしょう。

前原/あとKDDIには、固定・モバイル、コンシューマ・法人向けなど、さまざまな分野の技術者がいますからね。例えば、モバイルのアプリのなかにアイコンをプリセットしてみたり。何か新しいサービスを始めようとした時に、社内で一通りのことができるというのも醍醐味かな、と。


―そうした環境のなかで、これから何をしていきたいですか?

前原/今、開発は大きな転換期にあって。これからは、以前のように専用設備を導入するのではなく、コモディティのサーバなどを購入し、ソフトウェアで処理をしていく、ソフトウェアディファインドの流れが一層加速するでしょう。ですから我々の部署でも、そうした環境変化を支えるためのプラットフォームを準備することになるだろう、と予想しています。

小林/ネットワークの世界でも、ソフトウェアディファインドで自動化を行う動きが出ていますので。私たちも検証などに自動化を導入し、作業の効率性を高めながら、品質の向上を図りたい。それと併せて、コアルーターの大容量化や仮想化を進めていく考えです。

大橋/自分にも幾つかの構想がありますが…。例えば今は、パブリッククラウド上にたくさんのサービスが存在していますから。それらのなかで使えるものは使い、ないものは作るという“組み合わせ型のアーキテクチャ”で新たなサービスを生み出していく考え方を、社内に浸透させたいな、と思っています。

教育にも投資を惜しまない会社。「自ら動く」が、成長のキーワード。

―一方、エンジニアの成長を支えるという部分では、どんな制度や企業文化があるのですか?

前原/KDDIは人材育成にもどんどん投資をしてくれるのが特長で。僕はこれまで資格を取得するために外部の研修受講を希望して、「ダメ」と言われたことが殆どないですね。

大橋/外部研修には数十万円かかるものもありますが、スキル形成に必要なものならば、費用を出してもらえる。意欲のある人に対しては、手を差し伸べてくれる会社ですよね。

前原/そのほか、外部のエンジニアと交流するために、業務時間にセミナーへ行くことも可能ですし。海外のサミットなどにも積極的に参加している。

小林/ネットワーク関係だと、海外で開かれるIETFの会合に参加したり、大手メーカーの本社へ行って、向こうの技術者と定期的に話をしたり。OSを開発する時に、当社の環境を模した状態のなかでテストをしてもらうこともありますね。

大橋/僕たちも海外メーカーのキーパーソンと折衝し、次のサービスに付けてほしい機能の打診をしたり、他社に先行してベータ版を出してもらい、検証結果を製品に反映させていったり…。そんな風にメーカーと一緒に仕様を決めていけるのは、KDDIという看板があればこそだな、と。

小林/キャリアパスに関しては、SCAPという制度もありますよね。これは所属の部署で一定の業績をあげていれば、希望部署への異動を志願できるというもので。私の周りにもSCAPを利用した人が複数います。

大橋/KDDIは、待っていれば与えてくれるという会社ではないけれど、自分で取りにいくことに関しては何の制約もない。やる気のある人はいろいろな情報が取れるし、スキルアップもできる。すごくいい環境だと思います。

小林/何にせよ、新しいことに挑むには、勉強しないと始まらない。KDDIは仕事をしながら学べる機会が多いので、やる気次第で実力はかなり高まりますね。
(2017年5月取材)

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