すさまじいスピードで進化する、時代の最先端のモノづくり。

入社以来、DNAの塩基配列を自動的に読み取るための装置であるDNAシーケンサの開発に関わってきました。使われているのは主に大学や研究所。現在は次世代の装置の開発をとりまとめるプロジェクトリーダーです。研究用だけではなく、将来的には医療向けを視野に入れて開発を行っています。DNAシーケンサは流体制御、温度制御、光学計測、機構設計、機械制御など様々な分野の技術が融合している複雑精緻なプロダクト。プロジェクトリーダーとして全体の分野を見ながらメンバーのマネジメントを行いますが、自分自身もモノづくりの現場に積極的に加わるようにしています。
DNA解析の分野は、2000年頃にあったヒトゲノム計画以来、すさまじいスピードで進化してきました。当時使われていたキャピラリー方式と呼ばれるやり方では一人のゲノムを解析するために数年の時間と数十億円以上の費用が必要だったのです。それが最新の方式であれば、数週間、数十万円程度です。この進化は10年程度で起きました。進化のスピード、ブレイクスルーのスピードはこれからも加速していくはずです。DNAシーケンサは今の技術の延長にあるのではなく、次々と新しい技術が発生している分野です。そのときそのときの新しい技術に対応し、見たこともない課題に立ち向かっていくことを楽しみたいですね。

人の健康を守り、命を助けるものをつくっている。

DNAシーケンサが将来的に医療に使用されれば、遺伝子の変異を調べて診療や治療に役立てることができます。例えばがんのタイプを調べて、治療することも可能になります。個別化医療や予防医療といった、未来の医療に大きく貢献できるはずです。今はそんな未来を目指して、処理能力やデータの信頼性を高める、専門知識のない人にも簡単に操作できる使いやすさを実現するなど、様々な課題に立ち向かっています。当社は開発のプロセスのなかで、製造やサービス部門、品質保証などの他部門からも意見をもらうようになっています。また、社内だけではなく日立製作所の研究所やサプライヤーとの交流もあります。それに設計は図面を書くだけではなく、製品構想の段階からかかわり、マーケティング部門やお客様と話をする機会も多くあります。開発の段階で様々な人とコミュニケーションをとりますから、新しい発見や学びを得られる環境になっています。メカ設計、ソフトウェアのプログラム、電気回路、アプリケーションなど、何かしらモノづくりの経験があれば、DNAシーケンサにも活かせると思います。
好奇心があり、技術に興味を持って前向きに取り組んでくれるのであれば、この環境を楽しむことができると思います。装置開発はモノを作って評価することが基本ですが、机上で現象の解析を行うことも大切です。様々な得意分野を持った人が集まることで、チームとしての機能が高まると思っています。
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