基幹事業の収益力を高めながら、技術立脚型事業への投資を積極的に進めています。

まず私たちのビジネスの形を簡単に説明しますと、銅を中心とした資源循環型の非鉄金属メーカーです。銅は限りある資源ですから、資源循環は非常に重要になりますので、鉱山開発から金属製錬、電子材料、環境リサイクルまで一貫した事業を行うことは、弊社の揺るぎのないビジネスモデルです。弊社では新たな中期経営計画(2017-2019年度)を策定し、既存技術を深堀していく事により、資源、製錬部門の収益力を強化すると共に、電材加工事業を中心として、研究開発に積極的に力を入れて新しい製品やビジネスを生み出していく技術立脚型の事業への投資を進めています。
今や毎日のように耳にする「IoT」や「AI」。自動運転やIoT家電をはじめ、スマートフォンで家中全てがコントロールできるスマートハウス、産業分野では工場内のあらゆる設備をプラットフォームでつなぐことで効率的な稼働を生み出すスマートファクトリーといった取り組みも様々な業界で動き出しています。
使われる電子データの量が増えれば、通信デバイスやCPU、メモリ材料、高機能パネルなども飛躍的に伸びていきます。今、業界ではトリリオン・センサーという言葉も使われていますが、電子データを取るためのセンサーの年間出荷個数が2023年には世界で1兆個を超えると言われており、この数は現在の100倍。電子部品の需要が増すということは、すなわち導電性の高い銅や銅合金の需要が拡大していくことも期待されています。
こうした先端分野で求められる高機能材料においては、技術の差によって、「この材料でないと求める機能が発揮できない」といったケースが日常的にありますので、私たちにしか生み出せないような技術立脚型の事業で勝負していきたい。2016年4月には、より広い視野で新規事業を育成していけるよう、技術開発の部門に設備技術部と情報システム部を加え、新たに技術本部も発足しました。

培った技術力を武器に、「IoT」「AI」で更に進化していく。私たちにとって、大きなビジネスチャンスです。

私たちが目指すのは、グローバルニッチトップの分野を生み出し、その数を増やしていくこと。例を挙げますと、高機能化が進みながらも、小さく薄く軽くなっているスマートフォン。中では折り紙のように配線を複雑に曲げて入れているのですが、そこで使われているのが、弊社が世界トップシェアを誇る圧延銅箔。数年前まで厚さは36ミクロン程度でしたが、今や10ミクロンを切るレベルに。ちなみに髪の毛が60〜80ミクロン。JX金属が、世界で一番薄い圧延銅箔を作ることができると言っても過言ではありません。さらに薄いだけでなく、導電性が高く、強度も求められます。私たちは量や価格で差別化するのではなく、「JX金属の材料でないと実現できない」とお客様に評価していただけるような技術力で勝負していきたいと思っています。
そして、「IoT」と「AI」の活用は、弊社の工場においても重要なキーワードです。工場の持つ膨大なデータを全て解析してフィードバックし、操業の最適化に活かせているかというと、残念ながら弊社のみならず、日本中どこもまだできていないのではないでしょうか。
私の個人的な意見ですが、日本のお家芸である改善活動に、画期的な武器を与えてくれるのが「IoT」であり、「AI」であると考えています。自分自身もずっと技術者だったこともあり、資源を持たない日本が技術で勝負していく、技術立国でありたいという想いが強くあります。材料は世界と戦える分野ですから、「IoT」や「AI」といった新しい技術、またそれを支える材料に関わることで、日本に貢献していける仕事だと自負しています。

徹底した「顧客密着型」「営業・研究開発・工場一体」の開発で、事業に大きく貢献する技術者へ。

グローバルニッチトップを目指す中で、技術者の役割はますます大きくなっています。弊社ではマーケットイン、言い換えると顧客密着型の開発を行っていますので、提案のフェーズでも技術者の存在が必要不可欠です。学会発表を見て、「よし開発しよう」では遅すぎます。その数年前から開発競争は始まっていて、技術者がお客様と共に材料の改良を重ねてきた結果、スタート地点で既に高いシェアを獲得できるのです。ただし電子材料の世界は猛スピードで変化しており、速いものだと半年後には次の新しい材料となりますので、シェアNo.1でも決して安心はしていられません。常に技術の優位性や差別化を意識していかないとNo.1を維持できないという点でも、技術者の存在価値が高く、非常にやりがいのある世界だと思います。
「顧客密着型」ともう一つのキーワードが、営業・研究開発・工場が密に連携する「営研工一体」です。開発においてはスピードが勝負になってきますので、技術者はいち早くマーケットの情報を掴むところから担い、事業化の検討にも深く関与します。「そもそもうちがグローバルニッチトップを目指せる分野なのか」、開発のハードルが高い場合は「他社や大学とのコラボレーションやM&Aが必要ではないのか」といったことから検討し、さらに並行して本業である開発を行い、その後は短期間での量産を目指してプロセス技術にまで関与していくのが、弊社技術者の役割です。
求められるのは、自分の専門分野で専門知識と経験・スキルの蓄積を自らの軸に据えながらも、仕事に枠を作らず幅広く関わっていけるT字型人材。弊社では出る杭を打つといった風土は一切ありません。どんどん新しいものを取り入れて、変化していくことに柔軟ですから、ぜひキャリア入社の方にも臆さず意見を出して、多様性を発揮していただきたいと思っています。弊社のみならず、技術立国日本に貢献したいという気概を持った方、是非JX金属で共に実現しませんか。

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