組み込み系のソフトウェアにも、最先端の潮流がやってくる。

入社してから一貫してエッチング装置と呼ばれる半導体製造装置のソフトウェア開発にエンジニアとして関わってきました。200mm、300mmサイズのウェハーに対応した装置を経て、現在は次世代装置に向けた開発に携わっています。エッチング装置のソフトウェアエンジニアは担当がそれぞれ分かれており、ハードウェアのエンジニアとも細かくすり合わせをしながら最終的にすべての技術を融合して一つの装置へと仕上げていくことになります。
使用している言語はC、C++などがメインで、最近では、現在の潮流であるビッグデータ分析やクラウドといったものが私たちの業界でも注目されています。そのときに東京エレクトロンはどうするのか、ということを常に考えていくことが大切ですね。今は変革期で、社内ではイノベーションやグローバリゼーションを進めています。こんな時期だからこそ、異質なものが必要とされていると感じます。そのために中途採用で入社した人をとおして、違う業界の考え方や技術とつながることはとても大切なことだと思います。他社や異業界で培った得意分野を当社の現場に持ち込んでほしいですね。そうすることで自分たちの仕事のやりかたも変わってくると思います。
経験や技術だけではなく、なにかをやりたいという熱意が一番必要。

当社の特徴として、自分がやりたいことをやれる会社だということを感じます。自分がなにか案をもっていたら、上司に提案して試せる風土がありますね。私も6名のメンバーでソフトウェア部門における開発プロセスを改善する1年がかりのプロジェクトを、立ち上げたことがあります。「ベンチャー気質」というものが強く残っている企業ですので、自由度が高い分、似たようなものを実は隣同士で開発していた…というような無駄な部分もありました。プロジェクトを進めることによって、ソフトウェア部門のなかで一人ひとりが担当している部分以外の連携などが良くなり、エンジニアの視野が担当している領域から広がって、システム全体を意識して仕事ができるようになったと思います。
そういった経験もあって、将来的には社内で人と人をつないでいくような仕事ができればと思っています。当社はモノづくりのポテンシャルが高い人たちが集まっているし、グローバルに見渡せば、この人には勝てないと思う天才的なプログラマが本当に存在しています。ただ、今はそういう素晴らしい才能が個の単位でしか発揮されていないと感じます。だからこそ、そういう人たちをつなげていき、社員同士がもっとコミュニケーションを取ることによってベクトルを合わせ、集団として最大限の力を発揮しながら開発を進められるような環境を作っていきたいですね。