突発的な故障対応に追われる日々。もっと考えて形にする仕事がしたいと思い切って転職を決意。

高専の機械工学科を卒業後、大手鉄鋼メーカーに就職。自分の考えや提案を形にしていける仕事に魅力を感じて、設備保全として働き始めました。最初は、船やタンクなどに使われる厚鋼板を圧延機で造る工場で2年勤務。もともと考えて改善していく仕事が好きなので、新人の頃から整備のしにくい設備の部品を変えるといった取り組みもしていました。

3年目からは建材や工事などで使われる鋼矢板の製造工場に異動。ここで7年間勤務しましたが、突発的な設備故障の対応に追われ、応急処置的な修繕作業によって、また次のトラブルが起きる、という負のスパイラルが続く日々。重複する書類を何枚も作成するなど効率の悪い作業も多く、本来自分のしたかった「考えて形にする仕事」ができていないことから、徐々に新たな道を考えるようになりました。

ちょうどその頃、新人時代にお世話になった先輩が旭化成に転職。当時は自分に化学メーカーの旭化成で活躍する道があるとは考えていませんでしたが、詳しく話を聞く中で「私の理想とする仕事ができそうだ」と感じて応募を決意。家族のいる身としては環境を変えることへの不安もありましたが、この機会を逃したらチャンスはないかもしれないと、思い切って転職を決めました。

将来に向けた改良・改善業務など、設備保全が本来やるべき仕事に集中できる。旭化成なら可能な3つの理由。

旭化成に入社して驚いたのは、想像していた以上に将来に向けた改善に力を入れられる環境だったこと。自分の仕事を10とすると、前職では「考える・検討する仕事」は1割程度でしたが、旭化成では5割くらいに増えた印象です。それができる理由は、大きく3つあると考えています。

1つ目は、会社全体として改善の取り組みへの意識が高いことです。目の前の修繕作業だけでなく、未来に向けて効率を良くするための改善を大切にできる。改善に向けた提案件数や検討レポート本数が年間の目標として設定されており、会社として重きが置かれていることを強く実感します。

2つ目は、そもそもの無駄な作業が少ないこと。前職では上司が変わるたびに進め方や書類が変わることがありましたが、今は工事仕様書や原因考察書類のフォーマットが整っているので効率的に作成ができます。これも社内で改善が重ねられてきた結果ではないでしょうか。

3つ目は、設備保全以外のメンバーも設備に関する知識と意識が高いこと。何か故障が起きた際も「とりあえず来て」ではなく、製造オペレーターが異常に関する情報とその考察、必要な条件までまとめた上で依頼をしてくれるので、効率よくスピーディに修繕を進められます。こうした環境のおかげで、設備保全が本来やるべき仕事である、設備の管理と改善に集中することができています。

鉄鋼メーカーなど分野が違っても、改善より事後保全が中心だったとしても、その経験は必ず活かせます。

同じ設備保全の仕事とはいえ、鉄鋼メーカーから化学メーカーと分野が違い、化学については高専の頃に少し勉強していた程度。しかも旭化成で初めてボイラーやタービンなどの設備を担当することもあり、果たして自分のこれまでの経験が通用するのか少なからず不安もありましたが、実際はそんな心配は一切不要でした。分野は違ったとしても、基本的な仕事の流れは一緒ですし、足りない知識を学ぶための機会や資料は整っています。また、事後保全を中心にしてきた方でも、何も考えず言われたままに仕事してきたという方はいないはず。小さなことでも自分なりに考えて工夫した経験があれば、それを予防保全や改善の業務に活かすことができます。

私にとってはまさにやりたいことができる環境になり、転職して1年目から積極的にいろんな提案をしています。日々の仕事のやり方から、予算のかかる設備の改善まで、どんなことも否定せずにまずは受け止めてくれるのが旭化成の風土。過去の事例を自由に調べることができたり、別のメンバーと気軽に意見を交わすこともできるので、新しい知識を得ながら考えていけることが、今は楽しくてしょうがありません。設備保全の仕事が好きな人にとっては、これ以上の環境はないと私は思います。