2018年3月7日、富士ゼロックスは新たな価値提供戦略 “Smart Work Innovation”を策定し、AI(人工知能)およびIoT(Internet of Things)・IoH(Internet of Humans)技術を活用したサービスを今後続々とリリースしていくことを発表した。その新サービスの企画開発に最前線で奮闘している社員を追う。

“beat”で長年培ってきた、セキュリティーに関する豊富な知見を武器に。

富士ゼロックスが掲げる“Smart Work Innovation”は、その名の通り、オフィスで働く人々の知的生産性を革新的に向上させていくチャレンジだ。
IoTやIoHによって蓄積されたさまざまなデータから、AIなどの先端のテクノロジーを駆使して、知的ワークに必要な価値ある情報を抽出・分析。定型作業などの制約からオフィスワーカーを解放するとともに、一部の人材に偏在していた専門性を誰もが活用できるように開放し、よりイノベ―ティブな仕事に専念できる環境をクラウドネットワークで構築していくことが、“Smart Work Innovation”が目指す未来。それを担保するためには、いままで以上に高度なセキュリティーが不可欠であり、次世代のセキュリティーサービスの企画開発にも富士ゼロックスは力を注いでいる。これをリードしているのが、入社以来、30年に亘ってネットワークソリューションを究めてきた尾高である。
「富士ゼロックスは15年ほど前から“beat”という独自のセキュリティーサービスを展開し、すでに大きな実績を築き上げています。これは強固なセキュリティー機能をお客様に提供し、当社がアウトソーシングで管理するというもの。多くのお客様のネットワークを代わりに運用することで、我々はセキュリティーに関する豊富な知見を蓄積しており、この強みを活かしてクラウド時代の新サービスを創ろうとしている最中です。」
尾高たちが取り組んでいるのは、モバイルなども統合したセキュアなクラウドネットワーク環境を、高速で安定した閉域網としてお客様に提供していくこと。これによって、インターネット接続のみならずモバイル通信やIoT機器も安心して快適に利用できるようになり、ワークスタイル変革の可能性が大きく広がる。さらに、昨今大いに問題視されている未知のマルウェア攻撃から情報資産を守るサービスなども導入していく方針だ。

お客様の業務を熟知しているからこそ、真に必要なセキュリティーを提供できる。

真に創造的な働き方を実現する上で、お客様に必要とされるセキュリティーサービスとは何か? 尾高率いるチームのメンバーたちはいま懸命に知恵を絞り、社内外をまたにかけて商品企画を推進している。そこには若手も参画しており、女性エンジニアである山田もそのひとりだ。彼女は入社以来、サーバーやネットワークなどのITインフラ構築のSEとしてキャリアを積み、2017年にこの商品企画グループが立ち上がるとともに異動してきた。
「自分のこれまでの現場経験を活かし、まったく新しいサービスを創り出せることに興奮を覚えてこちらに参加しました。しかし実際に商品企画を進めていくと、やはり難しいところもある。いまやさまざまなIT企業が、多様なセキュリティーサービスを提供しています。現場から寄せられるマーケティング情報や今後の技術トレンドなどを踏まえながら、どんな機能を搭載すればお客様に本当に貢献できるのか、いま頭を悩ませているところです。また他と差別化するためには、機能だけではなく導入時や導入後のお客様の負担や不安をどこまでサービスで軽減できるかも重要であり、SE時代に現場でお客様と共有した経験を商品企画に反映していきたいと思っています。」
まだ手探りで試行錯誤の段階ながらも、勝算は十分にあると山田は語る。
「長年に亘って展開している“beat”のサービスで培われたノウハウもそうですが、当社はあらゆる業種業界のお客様に複合機を提供しており、それは他のITベンダーやSIerにはない私たちの強みです。オフィスでの情報のハブとなる複合機を扱っているので、お客様の現場の業務をよく理解しており、実情に即したセキュリティーを企画できる。こうしたお客様目線でのサービスで、機能や価格などあらゆる面で競合を圧倒的に凌いでいきたいですね。」

我々が創り出すサービスの上で、世の中の「働き方」が劇的に変わっていく。

新たなサービスを生み出していくためには、経営陣をはじめ社内の関係部署を巻き込んでいく必要があり、そこには「伝える力」が求められるという山田。
「自分が考えたことを周囲に理解してもらい、社内をドライブしていくのはパワーがかかりますが、当社は上下関係なく自由闊達に本音で議論できる風土であり、余計なストレスはない。チャレンジすることを大いに楽しめる環境です。」
そしていま彼女のモチベーションになっているのは、自分の仕事が社会に及ぼす影響力の大きさだ。富士ゼロックスは国内のみならず、海外にも販売会社を展開し、大企業から中小企業まで実に多くのお客様と取引している。これから自分が創り出したサービスが、この強力な販売チャネルに乗ってさまざまな企業に届けられ、これまでセキュリティー対策に腐心していたお客様の助けとなり、何の不安もなく本業に注力できるようになる。それはきっと社会の発展にもつながっていく。このスケールの大きさも、富士ゼロックスならではの醍醐味だと山田は言う。
尾高もまた、この次世代セキュリティーサービスを通して社会を変えていきたいと語る。
「いま我々が生み出しているセキュリティーサービスの上で、これからワークスタイルが一気に革新されていきます。単なる作業は、AIやロボティクスなどのテクノロジーが代替し、クリエイティブな仕事だけに専念できる環境になる。いま我々が置かれているポジションは、そんなワクワクするような働き方を、富士ゼロックスのリソースを使って自らの手で創り出していくことができる。こんなチャンスはなかなか得られるものではないと思います。まだまだ我々は新しい力を求めており、セキュリティーに関する知識や経験があり、それをもとに新しいことに挑戦したいという情熱あふれる方に、ぜひ我々のチームに参加していただきたいと思っています。」

※記載されている所属部署やプロジェクトはインタビュー当時のものとなります。