グローバル規模で開発のイニシアチブを握れるのが「複合機」。

新卒で半導体メーカーに就職し、システムLSIのチップ設計に9年ほど従事。その後、モバイルメーカーに転職して約10年、スマートフォンの組み込みソフト開発に携わりました。鍵管理、認証、デジタル著作権管理などセキュリティを中心に、次期システムの先行検討やSoCの選定にも関わり、海外の開発チームとブリッジする日本側のチームリーダーを務めていました。やりがいはありましたがスマホは、消費者がトレンドによって購入を決めるケースが多い製品。流行りで売れ筋が変動するうえ、OSやSoCの枠にも縛られるのでセットメーカーでありながら、技術トレンドを自分たちで作りだせないことにジレンマを感じるようになり転職を決意しました。
最初、複合機は選択肢になかったのですが、人材紹介会社からオファーを受け自分でも調べてみると、有線/無線の通信、画像認識、プリント、ストレージなど高度な技術の集合体で、モバイルと共通する要素が多い。そして世界市場で日本企業がシェアの大半を占めており、技術者がグローバル規模でイニシアチブを握り、最先端のものづくりをドライブできることを知り、興味を持ちました。またBtoBの製品なので、顧客企業の選択の軸がトレンドではなく、業務効率の向上に役立つ機能をリーズナブルなコストで実現できているか、スペックや性能が重視される点も魅力で、ここなら自分の目指すものづくりができると思い入社を決めました。

自らものづくりのロードマップを描き、自ら実行・実現していく。

入社後は、マネジャーとして、セキュリティのチームを率いています。部署にはUI、画像制御、スキャンやプリント、通信、フレームワークやOS周り等々、機能別に多数のチームがあり、有機的に連携して要素技術や製品の開発を進めています。スパンは平均して1年。適度なスピード感のもと、自らロードマップを描き、自ら実行していけます。顧客企業のニーズとICTの進化の動向を見渡しながら、自分たちが「次はこうあるべき」と考える製品を企画提案して実現していけます。専門分野のセキュリティについては、アメリカ政府のガイドライン「NIST SP800-171」への対応など、要求が年々厳しくなっています。複合機では内部漏洩も起こりうるため、ユーザーの利便性を損なわず、いかにリスクを低減させるか。さらに今後、複合機がオフィスのIoTのハブになると考えると、他のIoT機器を含めていかに広く安全・安心を担保するか。多岐にわたるテーマに、チームとしてアプローチすると同時に、業界団体のワーキンググループにも参画するなど、多角的な活動に励んでいるところです。
当社には、「理論的な考えを重視する文化」が息づいています。問題が起こった場合も人に責任を求めず、仕事のプロセスや進め方を見直し、組織として改善を図る風土。人に対しても仕事に対しても真摯で、中途入社の新しい視点を積極的に受け入れてくれるので、非常に働きやすい環境です。

技術的にもビジネスの面でも、可能性・将来性は十分。

『複合機は成熟した製品で、ペーパーレス化が進むなか、将来どうなのだろう?』と感じている方もいると思います。中長期的に見ると、紙の使用が減っていくのは確かですが、「オフィス業務の効率化を通じて、生産性の向上に寄与する」のが、当社の本来のミッション。複合機は紙とデジタルの世界をつなぐブリッジと位置づけ、紙とデジタル、双方の特性を取り込んだ機能やサービス、ワークフローの開発・提案に注力しています。具体的には、RPAやクラウドとのサービス連携、あるいは帳票をスキャンして読み込んだら、AIで内容を仕分けして経理システムに自動的に取り込むなど、これまでの複合機の枠を超える付加価値の創出にトライアルしています。
当社は2021年3月、米国ゼロックスとの技術契約を解消。自社ブランドによるグローバル展開に大きく舵を切ります。これまでゼロックスが担当していた欧米市場を含めワールドワイドで体制強化を進めています。会社が大きな変革期にあるだけに、異業界出身の皆さんが、培った知見・経験をベースに活躍できる場はさらに広がっています。「新しい視点をもって行動に移せる人」「周囲を巻き込んで、既存のプロセスを革新する実行力のある人」が、持てる力をフルに発揮できるフィールドです。

※記載されている所属部署やプロジェクトはインタビュー当時のものとなります。