前職は総合家電メーカーで、マッサージ機をはじめ様々な製品の開発に携わっていました。人の体や健康に関係する製品を開発していたこともあり、医療機器に興味を持ったことが転職のきっかけです。入社後は一貫して検査装置に関わり、2013年からドイツに3年間駐在し、2016年の4月に帰国しました。ドイツではプロダクトスペシャリストとして、納品された装置に関する問い合わせの窓口となり、あらゆる装置の課題に対応。設計をするのではなく、お客様の元に直接赴いて開発中の製品への意見などを聞き、当社とお客様の関係を深めることを手助けするような役割も担っていました。帰国後は自動分析装置の上流設計に携わっています。次の製品に向けての仕様を決めていくなかで、お客様のキーマンと話をして要望を聞く、様々な分野の技術者グループの間を取り持って全体を調整する、といった役割です。立場によって違う意見を集約し、なにが本当に必要なのかをくみ取って設計に反映させます。転職してきて驚いたのは、社内全体のモノづくりへの半端ないこだわり。特に安全性、本当にちょっとやそっとでは壊れないように徹底的につくられています。高い品質や性能を実現するために、設計部だけではなく、調達部、製造部、品質保証部など関係するあらゆる部署が、厳格なルールをもって仕事をしている。私も、いい加減なことはできない、という気持ちが常にありますね。




自動車などのメジャーなものよりも、ニッチな分野でも社会貢献を実感できるものに携わりたいという思いから医療機器に興味を持ち入社しました。現在は、部を横断してグループをとりまとめる立場。当社の検査装置は世界中で使用されていますから、新しい技術の導入や新製品の開発などで複数のプロジェクトが動いています。機構設計、回路設計、ソフトウェア、アプリケーションなど様々な分野の技術者が関わるなか、気をつけているのは若い技術者がいろいろと取り組んでいける環境をつくり、様々な分野に興味をもってもらうこと。そこに自分も入っていって、常になにかをつくっていきたいと思っています。最近では開発エンジニアが、直接お客様である検査技師や技師長と話をする機会も増えてきています。お客様と会話することで、処理能力はそのままでサイズを小さくしてほしい、といったより具体的なニーズを知ることができる。そのうえで予算をかければいくらでもニーズに応えるだけのいいモノはつくれますが、実際には様々な制限がある。制限があるなかでいかに工夫をして、お客様が望んでいる性能を実現していくのか。毎日のようにぶつかる壁を、どうやって越えていくか。そこが楽しいし、やりがいを感じるところですね。




私たちは技術によって、見ることのできないものを見る、測れないものを測る、といったことを実現してきました。当社はそのために必要なものを、プリント基板や小さな部品まで、自前で設計してつくっています。技術屋として実現手段を自分で考案する、とことんこだわりをもって最後までやれるというモノづくりの環境は、とてもやりがいがあると思います。私は最初メカトロ関係のモノづくりがやりたいと思って入社し、現在はソフトウェア、ハードウェアの分野でわかれる50名ほどのメンバーを取りまとめる立場です。検査装置のような医療機器は、大きすぎなく全体を見るにはちょうどいいサイズ。全体をまとめる仕事をやりはじめると、要素技術の段階から実際に市場に出る製品にしていくという、本当に最初からモノをつくりあげるという面白さを感じることができます。当社の検査装置は世界トップクラスのシェアであり、世界中のあらゆる国で使われています。日常生活では目にすることはあまりないですが、病院などで人知れず稼働し、血液検査などに使われている。やはり人の健康に関わるというのは、医療機器を開発するモチベーションのひとつ。これからもずっと製品に携わり、自分でモノづくりをしていきたいですね。




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