神戸製鋼所では、多様な背景や価値観を持つ人たちが職場で十分に力を発揮することが、組織全体の成長力を高め、活力ある事業展開に繋がると考え、ダイバーシティ推進を重要な経営課題に位置付けています。このダイバーシティ推進の柱の一つが「女性の活躍」。そこで今回は、ワーキングマザー2名と若手女性が集まり、現状の働き方や環境などを率直に語ってくれました。

自らのキャリア観に合致した仕事に挑戦中

Aさん
私はまだ入社3年目で独身なのですが、上司が私のキャリアビジョンに沿った仕事に挑戦させてくれているという実感がありますね。入社した動機が「グローバルな仕事にチャレンジしたいから」だったので、英語を使う機会が多いお客様を担当させてもらえるなど成長の機会をいただいている分、そこで最大限の力を発揮したいなと思える環境だと思います。でも、女性って出産前後は一時的に制約が生まれますよね?私の年齢・年次だと仕事の任され方に男女差を感じませんが、ワーキングマザーのお二人はご自身の仕事についてどう感じているのですか?

Bさん
「女性だから」「子育て中だから」という理由でチャンスが少ないとはあまり感じませんね。私の場合は出産前と同じ部署に復帰しましたし、復帰後も多少の担当変更はあれど責任のある仕事を任せてもらっていると思います。現在は欧州・北米を担当していますが、時差の関係上、タイムリーにメールや電話のやりとりをすることはあまりないんです。だから、上手くスケジュールを調整すれば、周囲のサポートもあり、子育てをしながらでも支障が出ることはそれほどありません。北米の場合、相手と会話できるのは朝が多いのですが、必要な時は在宅勤務制度を使ってやりとりすることもありますし、母親だからと諦めなくても良かったのは感謝していますね。

Cさん
私はかなり出張の多い仕事を任せてもらっています。今週は昨日までずっと神戸で、今日だけ東京。来週はアメリカ出張も入っていますね。小学生と幼稚園の子どもが一人ずついるので、夫の協力がないと子育てが成り立たない部分はもちろんあるのですが、だからといって「あなたには無理だよね」と手加減されるのではなく、海外志向の強い私にとってやりがいのある仕事を提示されているという実感はあります。

キャリアとライフのバランスにあわせて制度を活用できる

Aさん
私もいずれはお二人のように公私ともに充実したキャリア、ライフプランを送りたいと考えています。でも、そのときにどんな風に働きたいかというのは、まだ遠い未来のようであまりイメージできないのが正直なところです。神戸製鋼所もお二人のような総合職の女性社員が少しずつ増えているとは感じるのですが、会社が変わって来ている実感はありますか?

Cさん
制度としてはダイバーシティ推進室ができたことをはじめ、充実してきていると思いますよ。例えば子どもが3歳まで育休を取れたり、在宅勤務も可能になったり。これは女性に限った話ではないですが、「私は何よりもキャリアが大事」という人もいるし、「育児が最優先だけど仕事も諦めたくない」という人だっていて、同じ人でも長い人生のなかでどこに比重を置くかはそのときの状況によって変わると思うんです。だからその時々で利用できる制度があったり、相談先(ダイバーシティ推進室)が設けられていたりするのは、個人的には安心感がありますね。私は東京への転勤の際に夫も含めて家族全員で引っ越したので、いろいろと相談に乗ってもらえたのがとても助かりました。
Bさん
「早期復帰支援制度」は子どもの保育園探しのときに安心できた制度です。認可保育園に入れなかった場合、1年未満で復職すれば保育料を会社が支援しますという制度なんですが、今は“保活”が本当に大変なので、落ちたらこの制度を使おうと思ってましたね。こういった制度を活用すれば、復帰のタイミングを臨機応変に考えられますし、キャリアの空白をできるだけ短くすることもできる。ワーキングマザーにとって、仕事と子育てをどう両立していくかの選択肢が広がっているように感じます。

私が、「私らしく」挑戦したいこと

Cさん
子育てはもちろん大事。でも、今の私は世の中でも非常に新しい分野(水素燃料の充填機械)に携わっているので、その市場を伸ばすという仕事を諦めたくはないです。だからいずれは海外駐在もしたいし、その一方で女性管理職という道も目指したいことの一つですね。経営に近い立場で私たち女性の意見が増えたら、多様性のある視点を会社が取り入れることにも繋がるはず。まだまだ女性のロールモデルを増やしていく必要があると思いますし、女性自身の視点で組織づくりへの働きかけを行っていくことにも挑戦できたら良いなと思います。

Bさん
私も、Cさんと同じように「多様性」こそが女性活躍の本当の意義だと思います。単に働く女性が増えれば良いというのは、会社にとっても私たちにとっても、ちょっと違うと子どもを持って感じました。だから、一括りに「女性はこんなキャリア・働き方ができるよ」ではなく、いろんな人がその人らしく活躍できる環境をつくろうとしている途上にあるのが今の神戸製鋼所の姿。私はそんな環境にいるからこそ、母親だからではなく個人としてどんな道に進みたいかをちゃんと考えていきたいですね。まだ職場復帰したばかりなのですべてはこれからですが、将来的には海外勤務もしたい。そのときは生活をどうするのか家族会議が必要ですけど、その場その場でベストな選択ができる人でありたいですし、会社もその実現をサポートしてくれる風土があると思いますね。

Aさん
結婚や出産って巡りあわせもありますし、いつ・どのタイミングかは予想がつかないことだと思うんです。でも、周囲を見ていると、そのタイミングが訪れたときに心から歓迎・祝福してくれる環境なんだなと感じます。だからこそ私は、先のことを不安に思って何かを躊躇うよりは、今を全力で頑張っていきたいですね。