電気電子システム工学科を卒業後、新卒で三菱電機に入社。
海外向け製品の立ち上げに携わった後、入社5年目で1年半の中国赴任を経験。
現在は、その経験を活かし中国工場の窓口として監査や製品の性能試験・検証を担当。

20代で中国工場の立ち上げメンバーに抜擢

どうすれば製品の品質を高め、継続・維持できるか。国内外の製造拠点で社内試験から現地客先対応までを行い、幅広く確実に品質を管理していくのが私たちの仕事です。私が初めて大きなプロジェクトに携わったのは、入社5年目のこと。ミッションは、中国に新設する工場の立ち上げでした。30代から50代の熟練技術者がプロジェクトメンバーとして名を連ねる中、20代の若手は私ひとり。入社当初から中国工場の量産ラインで製造を予定している製品の開発に携わっていたこともあり、抜擢に至ったようです。かねてから海外志向の強かった私にとっては、千載一遇のチャンス。ただ、与えられた任務が想像以上に重く、プレッシャーは相当なものでした。しかし、フォロー体制は万全。年齢や社歴に関係なく、積極的に仕事を任せていくのが当社のスタイルでしょう。チャレンジングな目標にも、失敗を恐れることなく取り組める環境が整っているため、早く大きく成長することができます。

自分の仕事が、香港の100万ドルの夜景を支えている

中国へ赴いた私に与えられた仕事は、現地スタッフの指導。日本では教えられる立場だった私が、中国では教える側に。しかも、相手は中国人。通訳はいるものの、日本語が通じない相手に技術指導を行うのは決して簡単なことではありませんでした。特に困難だったのは、品質に対する日本特有のマインドを伝えることです。日本でなら伝えなくても自然に細かいところまで気を配れるところが、文化が異なるとなかなか理解をしてもらえない。この小さな気配りが品質に大きな影響を与えるため、根気強く指導を繰り返しながら確度を上げていきました。結果、赴任後半年で中国工場が無事に稼働。「自分の手掛けた製品が、100万ドルの夜景を支えている!」。赴任中は苦い経験もたくさんしましたが、香港の夜景を見るとすべてが報われました。

日本中、世界中で活躍する技術者に

世界での競争力を高めるため、受配電システム製作所では世界各国で製造拠点の新設を進めています。前回は一技術員としてプロジェクトに参加しましたが、次回は製造拠点の立ち上げを計画する段階から深く携わっていきたい。そのためにはさらに技術や知識を磨く必要がありますが、強く願えば叶うのが当社の魅力です。大きな仕事を経験することで、想像を超えた成長を実現したい、どんどん海外に進出していきたい、というように成長意欲や海外志向の高い方にとっては最高の環境です。
香川県丸亀市という勤務地をネックに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、住めば都です。天気もいいし、都会に比べれば土地も安い。若くしてマイホームを手に入れている社員もたくさんいます。私は他県の出身ですが、豊かな自然の中で、子供をのびのび育てられる丸亀での生活を気に入っています。また、品質管理は国内外を飛び回る出張の多い仕事です。丸亀はあくまでも生活のベースであり、活躍のフィールドは日本中、世界中に広がっています。