2013年4月、大学院のシステム情報科学専攻修士課程を修了し、電力会社に就職。
実務経験を積むなかで、重電メーカーのほうが、希望していた電力系統のシステム開発に
打ち込めると思い、三菱電機に入社。新天地での目標実現を目指している。

社会を支える大規模システムのインフラを手掛けたい

私は大学で情報学を学び、大学院で機械学習を研究していました。専攻を活かして人と社会の役に立てる仕事に就きたいと希望し、情報システムに力を入れている電力会社に新卒で就職。発電所から家庭やオフィスや工場へ、送電線を経て電力を供給する大規模システムを開発したいという夢を持っていました。この夢は今も変わっていません。むしろ、今まさに三菱電機で、夢に一歩ずつ近づいているところだと実感しています。

3年あまり在籍した前職の電力会社では、情報システム部門は業務の効率化をはかる取り組みが中心。電力の供給や監視・制御に関しては、電力会社はユーザーで、システムづくりは重電メーカーが主導で手がけていると、肌で感じました。このままでは夢の実現は難しいと思い始め、三菱電機の電力システム製作所へ転職を決意しました。

自分を引き上げてくれる、最高の上司と仲間がいる

私が所属しているチームは、電力会社の電力系統監視制御システムを設計しています。絶えず変動する需要に応じて電力供給量を調整したり、問題が発生しても停電にならないように送電ルートを切り替えたり、電気の流れを適切に監視・制御するシステムです。

電力会社にいたとはいえ、配属先が情報系だったので電力に関する十分な知識がなく、三菱電機に入社する前は正直不安でした。しかしアットホームな雰囲気のなか、知識・経験が豊富な上司や協力会社のベテランの方が『何でも聞いていいから』と声をかけてくれ、実際どのような質問にも丁寧に答えてもらえたので、着実に知識を習得できました。

この1年半近く、電力系統の勉強から始めて、需要変動のグラフを作成・表示するプログラムの改造、お客様から要望のあった機能追加を協力会社と一緒に設計、先端技術総合研究所の蓄電池に関する研究成果をお客様にレポートするなど、ステップを踏んで成長してきました。いろいろ経験を積めるようにサポートしてくれる上司のおかげだと感謝しています。

10数年後には、プロジェクトマネージャーとして夢を実現できる日が必ず来る

2017年夏、現在のシステムを一新してリプレースする案件が決定。私は現在、主要な機能についてお客様との調整や設計の取りまとめに関わっています。例えば、サーバーを2台から4台に倍増し、防災やトラブル対応の機能を強化するのですが、どう4台を接続したらいいのか等、新たに決める必要があり、お客様と調整を進めています。さらに今後、デザイン研究所の協力も得ながら、指令所の大画面ディスプレイやデスクや椅子を、人間工学的に使い勝手の良いレイアウトに配置するといった、新規リプレースならではの経験ができると楽しみにしています。

プロジェクトマネージャーは課長と専任が務めていますが、二人とも系統システムのプロ中のプロで、何でも親身に教えてくれます。プロジェクトの最初から最後まで、最高のロールモデルの下で体験できるわけで、これほどの幸運は二度とない。吸収できるだけ吸収して実力をつけて、10数年後、私が課長や専任の年齢になる頃には、大規模プロジェクトを成功に導く存在になって夢を実現したい。きっとできると、キャリアビジョンを描いています。