機械エンジニアから電気・制御設計エンジニア、さらにサービス・拡販へ、思いがけないキャリアシフト。

私は2003年に大学の機械工学科を出て自動車部品メーカーに就職。約4年間、燃料系部品の生産技術開発に携わりました。レーザー溶接やプレス加工など要素技術にも関わるうちに、設備全体を見るより、ひとつのコンポーネントに的を絞って「自分が強い技術分野を持ちたい」との望むようになり、「グローバルに活躍したい」という気持ちもあって、転職を決意しました。三菱電機の名古屋製作所を志望したのは、世界でも有数のFAサプライヤーであり、私が2つの想いを叶えるために最適な場だと確信できたからです。

始めは、機械エンジニア職で応募したところ、「NCドライブアンプの設計をしてみないか」と思いがけないオファーを受けました。未知の領域だけに不安はありましたが、電子制御は産業・FA機器の根っこの技術でしょう。何より、機械系と制御系の両方が分かれば、文字どおりメカトロニクスに強いエンジニアに成長できるだろうと、期待感のほうが大きくて入社を決めました。

勉強して設計してアメリカに駐在して…ダイナミックな展開が始まる。

最初の3年間は勉強して設計しての繰り返しでした。恵まれていたのは、研究所主催の専門講座など研修が充実しているうえ、制御や電子回路のエキスパートが揃っていて、何でも教えてもらえる環境だったこと。おかげでサーボアンプなどのパワエレ基板を設計し、新製品に搭載してリリースできました。前職では制御機器を使う側だったのが、今度はつくる側で理解を深めていけたので、得るものの多い毎日でした。

そして4年目、当初から希望を出していた海外駐在が実現。シカゴ近郊の現地法人にNCサービスエンジニアリングチームのアシスタントマネージャーとして赴任します。NCは長く使われる製品なので、販売先の工作機械メーカー向けのカスタマイズ支援、また実際に機械加工を行うエンドユーザーへのアフターサポートが重要なウエイトを占めます。名だたるカーメーカーや航空機メーカーの工場に出向くことも多く、非常にシビアな制御精度が要求されるため、現場では悪戦 苦闘の連続でした。それだけに、お客様の技術者とも一心同体で問題に立ち向かい、最終的に成果があがって、喜びを分かち合えた時の感動はたまりません。5年間のアメリカ駐在を通じ、メンバーを率いてお客様と向き合うNCエンジニアリングの醍醐味を知りました。

品証部門を経てインドネシアへ。さらに現在の技術窓口の課長に。

アメリカから戻って1年半ほど海外サービスと品質保証に携わった後、インドネシアのジャカルタに4年間駐在。ASEAN市場でのサービス拡充を図る部門長を任され、今度は経営にも関わる立場でマネージメントのスキルを習得しました。帰国は2021年3月で、それから現職の課長を務めています。部署はNCの技術窓口で、国内外の拡販支援(ビフォアサービス)、技術トレーニング、展示会やドキュメント・インフラ企画運営など6つのグループがあり、私は各グループのリーダーと連携しながら全体を統括しています。

三菱電機はNCの世界三大メーカーの一社ですが、近年は中国メーカーの参入、DXの進展といった流れもあって、革新が求められています。NC部門が2021年、産業エレクトロニクス製作所として名古屋製作所から独立したのも、私たちの強みである顧客現場でのエンジニアリング力と、顧客ニーズに即した開発力を加速させるためです。設計からスタートして、主に海外市場でのエンジニアリングをドライブしてきた私は、体験を活かしてお客様満足度を高めるミッションを担っているわけで、重い責任と確かな働きがいを感じています。

横通しも縦通しもいい風土のもと、広くも深くも本人次第。

産業メカトロニクス製作所と名古屋製作所を合わせると、技術陣の約3割が中途入社です。2007年入社の私も仲間が多く、同期会を開いて交流していますが、キャリアパスは人それぞれ。私自身は機械と制御、アメリカ・アジア・日本の市場や顧客と幅広く関わり、エンジニアから管理職へと上ってきましたが、エキスパートとして専門の技術を究めている人、研究所と製作所を行き来してR&Dに打ち込んでいる人など、一人ひとりが自分の道を進んで真価を発揮しています。

NC部門は連携が密で、研究・開発・設計・製造・エンジニアリングの技術者がプロジェクトを組み、お客様のご要望を実現するべく力を尽くしています。横通しも縦通しもいいので、自ずと自分に合った分野を見出せますし、役職や担当に関係なく、アイデアを提言して認められたらPLを任されるといった環境も息づいています。
製品がメカトロニクスの集大成ですから、機械系、電気・電子系はもちろん、AIやIoTなど情報・通信系まで、門戸も広く開かれています。FAサプライヤーとして世界のトップを目指したいという志に共感される方、その中で自分が成長していきたいという向上心にあふれる方は、ぜひ産業メカトロニクス製作所に注目してください。
ちなみに私は今42歳、現職でNCのコアテクノロジーを深堀りしたうえで、また海外に打って出て、世界のお客様と関わりながらNCビジネスの拡大に寄与していきたいと考えています。