インバータの未来を切り拓く、固定観念を打ち破る「発想力」を。

私たちのミッションは、3年後、5年後の技術確立をめざし、研究開発を行うことです。技術を追求し、家庭用にも業務用にも応用が利く研究を行っています。私自身、かれこれ20年以上、インバータに携わっていて、交流を直流に変換する電力変換をメインに担当してきました。駆動デバイス開発グループは少数精鋭ですので、各人が専門分野を持って、業務を行っています。

専門技術を究めていくことになりますので、一つのことを突き詰めていくような社員が多いですね。ただ、専門技術を究めるだけでなく、どうすれば多くの製品へ応用できるか、家庭用を業務用に応用できないか?例えばファンモータであれば、エアコンだけではなく、換気扇にも使えないか?といった技術的な水平展開を考えていく広い視野も徐々に培われていきます。

技術の追求にも増して大事なことは、やっぱり最終製品に携わるので、ユーザーのことを考えながら取り組んで頂きたいですね。私も会社を出れば一人のユーザー、自分が買いたいと思える製品を創っていきたいし、製品が出来上がるとついつい買っちゃいます(笑)。やっぱり、思い入れがあるんでしょうね。ユーザー目線に立ちながら、とことん技術を追求していきたい。難しいかもしれませんが、そんな方と一緒に働きたいですね。

また、インバータのこの先をどうするか?を一緒に考えて欲しいですし、私たちが当たり前だと思っていることに、疑問を投げかけられる方。全くの別分野の方や、経験の浅い若い方の発想力にも期待したいですね。

他部門とも連携し、製品全体を高めていく。

三菱電機は、もともとFAや鉄道で培ってきたインバータの技術に強みを持っています。社内でのシナジーを活かし、50年以上前から空調冷熱機器における最先端を走ってきました。また、福岡にパワーデバイス製作所があり、頻繁に技術交流をしています。製作所が社内にあるので、情報伝達の量、質ともに高められる。細かいところまで詰めて、他社に先駆けてスタートを切れるというのは、インバータの性能や品質における当社の強みとなっています。

その中で、インバータ課と呼ばれる私たちの役割は、基板や構造部品の設計。課は、5つのグループに分かれていて、家庭用ルームエアコン・業務用パッケージエアコン・ビル用マルチエアコン・冷蔵庫・先行開発と、それぞれ製品群毎に担当者がついて設計を行っています。

インバータは、まさに製品の心臓部ですから、製品全体の性能や品質を高める視点が必要です。ユーザー視点で、最適な性能・品質を追求し、時には、全体の性能を上げるために、あえてインバータの性能を落とすこともあります。また時には、要求仕様自体を覆す提案をしていくこともあります。私たちのミッションは、ユニットとしての製品の性能・品質を高めること。電気電子設計として社内の機能設計や構造設計といった他部門にも動いてもらえるコミュニケーション力や行動力が必要とされます。

今後は、開発機種も増えてきますので、共通標準化と個別最適化のバランスはますます重要となってきます。また、海外市場の拡大に伴い、ニーズの多様化に応えるため、海外拠点担当や、国内にいながら海外対応をするポジションも拡大しています。将来的に、グローバルな活躍を目指す方も大歓迎です。課としては、2008年から中途採用を行っていて、現在約1/3が中途入社者。今年も2、5、6、7月と入社していますので、転職者にも馴染みやすい環境ではないでしょうか。製作所内でも様々な研修を用意していますし、安心して飛び込んできて頂ければと思います。

※ 役職・記事内容等は、取材当時のものです。