品質の番人として、「基本と正道」に徹する。

3年前、単身赴任が続いた前職の住設機器メーカーを退職し、故郷の九州で最初に出会ったのが、開所したばかりの福岡県にある大牟田センタ。思えば幸運な出会いでした。40歳を過ぎてからの転職ですから、どんな未知の分野でも挑戦するしかないという気持ちでした。そこに、日本を代表する日立グループの募集。しかも募集職種は、前職で10年の経験を積んだ品質保証。世界市場をにらんだ医用・分析機器の新たな製造拠点というのも魅力でした。
もちろん、職種は同じでも製品・業務範囲はまったく違います。医用分析装置は複雑な機構の集合体で、正しい評価には幅広い要素技術の知識が不可欠。入社当初は、修士論文で取り組んだスポット溶接における非破壊検査の図面なども思い出しながら、懸命に資料を読み込んで勉強。おかげで技術的なノウハウがずいぶん広がりました。
現在は、世界中の医療機関等で使われている自動免疫分析装置をはじめ、血液分注ノズルなどのコアパーツや医用消耗品の出荷前検査を中心に、工程の品質管理まで幅広い業務を担当。迷った時は日立の基本理念「基本と正道」「損得よりも善悪」に立ち返れ――そうアドバイスを受けるうちに、今ではこの言葉が自分自身の行動規範に。
迷った末、出荷前検査でNGを出すこともありますが、上司や製造現場から不満の声を聞いたことは一度もありません。これも日立らしさなのかな、と思いますね。




出荷式、海外顧客のアテンド…大牟田センタの歴史をつくる日々。

日々の仕事では、転職して3年足らずとは思えないほど、印象的な場面の連続です。
入社初年度の出荷式もそのひとつ。製品のエビデンスの準備など、生産体制をゼロから構築し、大牟田センタで製造した最初の製品の出荷に立ち会う…今思い出しても感激です。
また、海外の大口顧客がセンタの視察に来られた際には、アテンド役を任されました。通常、語学の堪能な海外営業部門の社員が随伴します。ですが、センタ長の「大牟田センタのプレゼンは大牟田のメンバーで」という強い思いもあって、私に白羽の矢が。英語でラインをご案内しながら、自分が検査した製品が本当に世界で活躍してるんだな、と実感。
そして作った人間がアテンドし、製品を詳細に説明することができたからこそ、最後にいただけた“Very Good!”の言葉。技術者としての誇りを感じた、忘れられない場面です。
このように、海外や国内のお客様はもちろん社内からの高い評価と信頼を獲得し、センタは進化を続けています。
大牟田センタのメンバーは、入社当時の20人から3年で80人に。
来年秋には新工場も竣工し、200名体制に拡大します。自分もメンバーを引っ張る立場として、より重要な役割を果たしていきたいと思っています。
分析装置について何も知らなかった私ですが、技術者生活20年で、今がいちばん充実しています。新天地を探している方には、チャンスはここにありますよ!と言いたいですね。ぜひ、一緒に新工場を引っ張っていってください。




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■検査装置の上流設計を任される。


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