どんな些細なことでも、厳しく不具合を摘出。

入社以来、ずっと品質保証に携わってきました。担当する装置は半導体製造装置、質量分析装置、自動分析装置など時々によって変わり、いまはDNAシーケンサの担当を10年ほど続けています。当社では装置ごとに品質保証部が置かれており、私が所属している部署では12名が検査を担当。品質保証には市場に出ている装置の出荷検査と新規開発機種の市場投入前検査(以降、認定試験と称す)があります。設計でまとめた仕様書を基本に、そのとおりに動くのかを検査し、装置の動きのタイミングがおかしい部分を開発にフィードバックしています。検査項目は動作試験のほかにも、安全性、電波妨害、輸送時の振動試験、温度の耐久試験など多岐にわたります。特に認定試験では数ヶ月の時間をかけて厳しい検査を徹底。そのなかで私が担当しているのは、装置のソフトウェア分野です。ソフトウェアそのものは目に見えませんから、装置の動きにかえることで良し悪しを判断するしかない。難しいのは通常は問題なくとも、特定の条件やタイミングで不具合が出る場合があることですね。それを見逃さず、少しでも不具合を摘出していくことが品質保証の役割だと思っています。ですから、最終的に問題ないかもしれない細かいものも拾い上げるように気をつけています。ここを厳しくすることで、一度市場に出たものには大きな不具合はまず出ない。品質保証が最後の砦と言われるゆえんです。

良品のために開発側に入り込み、設計にも意見する。

現在担当しているDNAシーケンサに関しては、開発段階から設計側に入り込んで品質保証の立場から様々な意見を出しています。開発状況を常にウォッチし、毎週のレビューで物足りないことを提案。過去の事例から技術的な点を共有したり、設計が書いた仕様書だけでは表現が難しい装置の使い勝手に関する要望を出すこともあります。機能に問題はないし、仕様書のとおりに動作していても、ユーザーの立場からすれば使いにくいといったことは当然ありますから。ユーザー目線を加味して検査を行うことで、より良いものを市場に出せると信じています。悪いものを出さないために、ダメなものはダメだときっちりと伝える。設計に負けないという意識で、常に仕事に挑んでいますね。ですから認定試験の場では、設計を担当しているエンジニアとお互いの意見を激しくぶつけあうこともしばしばです。より良い製品をつくるために、品質保証の観点から積極的に意見を発信していくことができる。品質保証の立場からモノづくりにしっかりとかかわっているという実感を持てるのは、当社の環境の良いところではないでしょうか。私個人としてはお客様との接点をもっと多く持ち、コミュニケーションをとる機会を増やしていきたいと考えています。お客様の考えを得ることで開発に活かしていく。品質保証としてそんな仕事を増やしていければいいですね。
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